7. GIS・part 2 (データのダウンロード)
GISで用いる画像のダウンロードについて
代表的なものの中から1つ紹介したい思います。
この間紹介したのは国土地理院から数値標高モデル(DEM)をダウンロード
したものですが、国土地理院からダウンロードしたデータはXML
形式であり、そのままではQGISソフトで読み込むことができません。
他のソフトウェアを使用する必要があるので、少しだけ手間がかかって
しまいます。(国土地理院のデータの取り扱い方も次回以降紹介してい
ければと思っています)
そこで今回は直ぐに自分でほしい場所のデータ(DEM)をダウンロード
するこができる方法を紹介しようと思います。
(厳密に言えば、今回入手するデータはDSMで数値地表モデルです。
DEMとDSMの違いは今回は省きます。ここでは同じものとして理解して
頂いても差し支えありません)
まずは、こちらのリンクにとんでいただく必要があります。
興味がある方は覗いてみてください。
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/aw3d30/index_j.htm
4.データのダウンロード方法
という箇所に注目して下さい。
まず、データをダウンロードするには登録しなければなりませんが、
すぐにできてしまいかつ無料ですのでご安心ください。
データを利用するにあたっては利用規約をしっかり見て頂いてから
使用するように注意してください。今回用いる原初データはjaxaからです。
登録が終わり、ログインすると以下のような世界地図が登場します。
格子状になっており、自分がほしいデータ箇所をクリックすると拡大されていきます。
今回はみなさんも馴染みのある富士山を含むデータをダウンロードしてみます。
できれば最初は同じ箇所でやってみることをお勧めします。
以下の矢印のタイルをクリックしてみて下さい。
データは.gz形式ですのでLhaplusで解凍できます。
Lhaplusは無料ですので以下のリンクからダウンロードして見てください。
http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/lhaplus/
データを解凍すると2つのフォルダーが出現してきます。
・Average
・Median
この二つには共通した拡張子のデータが格納されています。
.tifと.textです。
今回使用するのはAverageフォルダーの中にあるN035E138_AVE_DSM.tif
ファイル名の語尾が_DSM.tifであれば何でも良いです。
QGISをダウンロードしてソフトを起動をすると以下のような画面が出てきます。
赤枠で囲っているところのどこでも良いのでダウンロードしたデータを
この場合ですとN035E138_AVE_DSM.tifをドラックしドロップして下さい。
これが数値標高モデルです。白くなっているところほど標高が高くなっています。
ちなみに中央より右下にある白い円は富士山の山頂を示しています。
続いては上の図の左側にあるウィンドウに着目して下さい。
N035E138_A・・を右クリックします。
するとプロパティというのが出るのでそちらをクリックすると以下のような表示
が出てきます。
数値標高モデルが先ほどは白と黒で表示されていたので、
少し色を変更してみましょう。
左上にあるレンダータイプを単バンド疑似カラーにし、新規カラーマップから好きな
色を選択し①の分類を押します。それから②のOKボタンを押します。
すると色が変更されました。
これだけだと何が何だかよくわかりませんので少し画像を解析します。
少し長くなってしまうので次回に回しますが、
完成図としては以下のようになります。