No man is an island

平成28年度3次隊としてブータンに派遣予定。職種は環境教育です。

No man is an island

Bhutan
Happiness is a place

8. GIS・part3 (地形解析)

前回の続きからです。

数値標高モデル(DEM)から傾斜を解析してみましょう。

その前に1つだけやることがあります。

投影座標系に変更する必要があります。

投影座標系とは?

 

皆さんも世界地図などを見たことがあると思いますが、

南極や北極(グリーンランド)が実際の面積よりも大きく表示されています。

それはユニバーサル横メルカトル(UTM)図法だからです。

 

現在表示されているDEMは地理座標系のWGS84(地球の形のモデル

みたいなもの。地球は完全な球体ではなく楕円体でありかつ凸凹している)

であり、地球上の位置を緯度・経度で表示されます。

 

これだと地球上の位置は理解できるのですが、あくまで球体上であって

平面上においては位置を把握することができません。

さらに、このままだと傾斜を上手く求められません。

 

そこで地理座標系から投影座標系のUTMに変更します。

UTMは簡単に言いますと、一つの球体を60等分にします。

ですからひとつの区間は6度幅を持つことになります。

さらに南北も区別しますので、全部で120区分あることになります。

 

1つの平面上で地図を表現する場合、極域にある国は引き延ばさなければ

ならないので、面積が大きくなってしまうのです。

 

富士山はUTM54N(Nは北を意味する)に属します。

f:id:jsaitowelcome:20160803205317j:plain

 

さらにUTMは緯度経度で表示しません。

わかりやすく言うと、細長い長方形の左下を原点として、

そこからどれだけ離れているかをX,Y座標で位置を決めます。

単位はメートルです。

度、分、秒よりもmの方が解析する際、とても便利なので解析する

時はUTMを利用することが多いです。

 

かなり説明を省力していますが、今回は投影座標は

WGS84のUTM54Nに設定します。

ラスタ→投影法→ワープ(再投影)を選択します。

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すると以下のようなウィンドウが表示されます。

f:id:jsaitowelcome:20160803211348p:plain

入力ファイルには数値標高モデルのファイル(N035E138_AVE_DSM.tif)を

出力ファイルは適当な名前をつける(例えばN035E138_AVE_DSM_UTM.tif)とする。

 

ソースSRSはそのN035E138_AVE_DSM.tifの地理座標系を選択(WGS84になっている)。

 

そして、ターゲットSRSをWGS84/UTM54Nを選択。

リサンプリングはキュービックにしてデータなしを0とします。

あとはOKボタンを押すとUTM54Nに投影されたDEMが表示されます。

 

ここで、ようやく地形解析ができるようになります。

ラスタ→傾斜

を選択します。

f:id:jsaitowelcome:20160803211916p:plain

 

標高レイヤはUTM54Nに投影したものを選択し、

出力レイヤには適当な名前をつけます。

f:id:jsaitowelcome:20160803212050p:plain

 

傾斜区分図が表示されます。

f:id:jsaitowelcome:20160803212252p:plain

傾斜区分図のファイル名が左端の小さいウィンドウに表示されているので、そこをダブルクリックします。

傾斜区分図を少し加工します(色合いなど)。

 

スタイル→色階調を白から黒→カラーレンタリングを乗算にし

OKボタンをクリックします。

f:id:jsaitowelcome:20160803212824p:plain

 

最後にUTM54Nに投影したDEMも同様に加工します。

スタイル→レンダータイプを単バンド疑似カラー→カラーレンタリングを乗算に

する。

f:id:jsaitowelcome:20160803213100p:plain

 

そうすると前回よりは地形が明確になり富士山もより強調されますね。

f:id:jsaitowelcome:20160803213340p:plain

 

上の図は赤い所ほど標高が高く、緑の所ほど標高が低いことを意味しています。

 

あと色合いなどは自分でお好みでアレンジしてみて下さい。

分かりづらい説明で申し訳ございません(泣)。

もし興味がありましたらぜひぜひ試してみて下さい。

 

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