No man is an island

I worked in Bhutan as JICA volunteer during 2017-2019. I am a graduate student in US.

No man is an island

17. ホームステイ in Paro

3泊4日のホームステイに行ってきました。

首都ティンプーから1時間ほど西に行ったところにパロがあります。まずそこまで行くために、タクシー乗り場でタクシーを拾います。タクシー乗り場にはたくさんのドライバーが声をかけてきますが、このがっつき具合に少しびっくりしました。JICAスタッフからは新しくて大きめのタクシーを利用した方が良いと言っていたが・・・かなり古くて大きな車をセレクト。ブータンの道路は凸凹でかつカーブが多く、すぐ下が崖。それにも関わらずガードレイルは無し。なので、車に乗っているときはいつも不安で、私は眠れません。

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無事パロに着くとコーディネータのペマさんが出迎えてくれ、お世話役をしてくれました。ちょうどお昼時だったのでペマさん宅でランチをとり、それぞれのホームステイ先を巡回し、その晩はいよいよホームステイ。

 

 僕のお世話になったホームステイ先の家族構成は、父、母そして大学生の子供2人だったが、子供たちは大学に進学しているため地方に行っており不在でした。

これでゾンカ語だけで生活することがほぼ確定してしまいましたが、せっかくの機会だから良しと思いました(若者は皆英語がペラペラです)。

写真はお世話になった我がアマ(アマ➣母)。笑顔がキュートで明るいお母さんでした。

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まず、家に入るとすぐに仏間に案内されました。「ここが寝床だよ」とアマ(母のこと)に言われ、仏間の前で寝るのか・・と少し驚きましたが、仏間に招かれることは大事なお客さんをもてなすことを意味するそうです。ですから最高のおもてなしを受けていると理解。

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寝床はこんな感じでした。

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一時間ほど仏間で静かにしているとアマがリビングに招きガジャ(ミルクティーみたいなもの)を入れてくれました。リビングの中央にはボカリ(薪ストーブ)があったのでとても暖かく、心がとても落ち着きました。アパ(父)はとても寡黙な人でひたすらナタのようなもので薪を割ったりしており、なかなかコミュニケーションをとるのが難しかったけど、とても優しい方でした。彼は、残念ながら私用で地方に行ってしまい2日目以降からアマ(母)と私の二人だけというちょっと寂しい状況になってしまいましたが、こればかりは仕方がないです。

 

夜も更け8時半になっても夕飯という空気が全くなかったので、もう寝ることを伝えようと思った矢先、アマがごはんを作ってくれました。

初日はブータン伝統料理のケワダチ(ケワ➣いも、だち➣チーズ)と大量のト(白飯)でした。ケワダチは見た目は辛くなさそうなのですが、食べると辛くごはんがないと食が進みません(私の場合)。なので、大量の白いご飯が食卓に並ぶのは、理にかなっているのかもしれません。しかし、ブータンに来てから炭水化物摂取量が多く、正直辛いところでもあります。

しかし、アマが作る料理はレストランで食べるご飯よりも旨かったです。

写真は2日目の朝に出てきたフライドライス。日本でいうチャーハンみたいなもので、僕は、フライドライスは辛くなく好きです。

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ブータンでは手で食べるのが普通ですが、私はスプーンを用意してくれたのでスプーンで頂きました。この玉子焼きが実に美味しかったです。

 

夜はだいたい9時には就寝し、朝9時にお世話役のペマさん宅に集合。

そのあとは、パロ市内を案内してくれました。

中でもパロゾン(ゾン➣城)はとても美しく、1646年に建てられたそうです。チベットの侵略から守るために軍事的に機能していたとか・・。また上の博物館はなぜあんなに見晴らしのよい所に建てられているのかには理由があるそうで、敵の動きを監視するための望楼とのこと。

夜になるとライトアップもされます。下がパロゾンで上が博物館です。

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パロゾンの中にはブータンでよくお目にかかる壁画(六道輪廻図や親睦四端など)が描かれていました(写真はないですが・・)。パロゾンは小高い丘にあるので、パロ市内を一望することができます。

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パロゾン全景f:id:jsaitowelcome:20170210183521j:plain

パロの街並み

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パロゾン以外に、西岡チョルテンにも行きました。ダショー西岡(西岡京治)さんは、ブータンの農業発展に貢献した方で、ダショー(最高の栄誉)という称号を外国人として初めて授与されました。28年(1964~1992年)という長い間、ブータンに捧げてきた日本の技術、そして日本の心というものが、このパロにも生き続けているとこの景色を見て私は確信しました。

夏になると田んぼが緑に映えわたり、日本の田園を思わせる風景が眼前に広がるんだろうな・・・ブータンの風景はどことなく日本と似通っているので、心が落ち着きます。

 

西岡さんのおかげで、ブータンの市場には色とりどりの野菜が並んでおり、ブータン人と僕らはその恩恵をこうむっています。僕の任地であるブムタンの風景もパロに似ていると言っていたので楽しみです。

写真は西岡チョルテン(チョルテン➣記念碑)。

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ホームステイ先で会った僕等と世代の近い若者とのコミュニケーションもとても貴重な体験となりました。左から二人目の人がパロ市内をガイドしてくれたゲーム君。ブータン人に共通して言えることだが、彼らのサービス精神にはいつも頭が下がる思いです。

嫌な顔一つせずいつも笑顔で接してくれ、裏表のない彼らとの交流は、心がとても洗われます。ちなみに左から3番目の人は日本人です笑。それだけブータン人と日本人は私服だと区別がつきません。似ているので親近感が自然とわきます。

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3泊4日のホームステイはとても満足のいくもので、貴重な経験になりました。

今後も彼らとの繋がりを大切にしていきたいと思います。

最後におまけです。ホームステイ先のパグ。こいつがとてもかわいくて何度いやされたことか・・・ありがとうゼンゴー。お世話になりました。

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