No man is an island

I worked in Bhutan as JICA volunteer during 2017-2019. I am a graduate student in US.

No man is an island

22. クリーンキャンペーン

出張に行く前の出来事ですが、私の配属先ではクリーンキャンペーンを月に一度行っています。まだ始めたばかりの活動で今回で2度目ということで参加してきました。

 

ブムタンのキキラ(ラ→峠)という所に、職員数十名と住民と共にバスで向かいました。

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多くのダルシン(白い旗)やタルチョ(5色の小さな旗)が風になびき、こういう空間は非常に癒されます。しかしよく見るとビール瓶やペットボトルが転がっています。

 

今回はこの場所を始点に、ゴミを拾いながら下っていきました。

 

あまり信じたくはありませんが、ブータン人はゴミを路上に捨てることにあまり抵抗を感じてない節があるように思います(もちろん人によりますが)。

ブログで登山について更新しましたが、実は少し残念なことがありました。

つれの友人が私があげたティッシュを平気で道にポイ捨てしました。

僕が拾おうとしたら、彼が

「ティッシュは自然に還るから捨てても良い。ペットボトルはだめだけど。」

 当然のような顔をして私に向かって言ってきました。

 

この彼の考えがブータン人の共通認識としてあるのなら、少し怖いなと思ってしまいました。確かに紙はペットボトルに比べたら分解されやすいかもしれないけど。

だからと言って、自分にとって必要でなくなったものは、自分の視界から消えればそれで良いのか。彼に説明してもあまり真に受け止めてくれませんでした。

そんな彼もこのイベントには参加してちゃんとごみを拾っていますけれども(ペットボトル以外も)。なんだかなー・・・笑。

 

ブータンは自然(国土面積の70%)や動物が多く、人も優しいし誇れるところはたくさんあるだけに、少し残念な気分になりました。

 

そんな中、このようなイベントが月に一度行われれていることに対して、ブータンの未来にかすかな希望を感じますが。

ある人は、20年前はブムタンはもっと綺麗だったけど、このようにゴミが道に溢れていることは残念に思うと言っていました。彼らが、過去を知らない若い人達に今後はどのように伝えていくのかが重要なキーなのかなと思いました。

 

計5時間ほど延々とゴミを拾い続けた結果多くのゴミを拾い集めることができました。

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そしてこれ何だと思いますか?そう日本のゴミ収集車です。

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「車が動きます、ご注意ください」

という日本語がなんとも懐かしく響き、嬉しくなりました。

ブータンでは日本製のものをたくさん見かけることができます。例えば車で言えば、

 

TOYOTA, SUZUKI, HONDA,  MITSUBISHIです。

 

彼らは口を揃えて日本製は一番良いと言ってくれます。

 

ただ、彼らはあまり物を治すということをしないのか、車の窓ガラスにはよくヒビが入っているのを見かけます。この車もそうでした。使えればよいというかなり前向き思考なのか、面倒くさいのかわかりませんが、せっかく寄付されたものなのでもっと大事に使ってほしいなと思ってしまいます。

重機なども全部KOMATSUKOBELCOと日本製のものが道路上で活躍しています。しかし、ほとんどのものが窓ガラスが割れていたり錆がすごかったりとメンテナンスが施されていません(たぶん)。日本だと車検があるだとか、保険がとかつい億劫に思ってしまいますが、こういう道路を見ると何も言えなくなりますね。

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クリーンキャンペーンの締めくくりは、お決まりのモモ(日本でいう餃子みたいなもの)とガジャ(Milk Tea)をリバーサイドで頂きました。

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日本を離れてより一層日本を感じた1日になりました。

 

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