No man is an island

I worked in Bhutan as JICA volunteer during 2017-2019. I am a graduate student in US.

No man is an island

9. 高倉式コンポスト

環境教育には派遣前訓練の前に技術補完研修があります。

その技術補完研修を受講する前に課題をやらなければなりません。

今回その課題の一つである高倉式コンポストを実践してみました。

 

 

なぜ、高倉式というのか?ですが、

インドネシアのスラバヤ市でコンポスト化手法を開発した

コンポストの専門家である高倉さんの名前が由来となっています。

 

開発途上国に行くとやはりごみ問題が挙げられます。

家庭内で出たごみのほとんどが生ごみであり、これらを

効率よく処理する方法が確立されていないのが現状です。

 

今回紹介する高倉式コンポストは家庭で出た生ごみを

たい肥化(コンポスト)する方法です。

 

簡単に言うと、自分たちの手で作成した(収集した)

発酵菌で生ごみ(有機物)を効率よく分解し、たい肥

化することです。

 

肥料は即効性があり、作物が成長するのに必要な栄養分を供給します。

その一方で、い肥は即効性はないが土壌環境を改善しつつ肥料成分も供給します。

 

この高倉式コンポストは10日ほどあればできてしまうので

ぜひ興味がある方は実践してみて下さい。

 

私のはまだまだ試行錯誤の段階ですので、参考程度に見て頂ければ

幸いです。

 

まずコンポストするまでに準備が必要です。

・培養液の作成

・菌床の作成

・種菌の作成

の3つです。

 

培養液の作成から紹介します。

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今回は比較検討のため2種類の培養液を作成しました。

・果物・野菜+食塩水(A)

内容物(水、オレンジの皮、リンゴの皮、きゅうり、レタス、塩)

 

・発酵食品+砂糖水(B)

内容物(水、納豆、ヨーグルト、キノコの石づき、味噌、砂糖)

 

以後、便宜上A、Bとする。

 

それぞれのビンに材料を入れた後よく撹拌し、3日間放置します。

この際、ビンの蓋はゆるめて放置しておいて下さい。

 

3日後は以下のように培養液は褐色になり、Aはアルコール臭がし

Bは、酢のような匂いが私の場合しました。

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続いては菌床の作成です。

菌床の作成前に、菌床を入れる容器を作成する必要があります。

私は、100円均一で籠を購入しました。容量は12リットル程度で、四方八方に穴が空いている構造を選びました。穴が空いていることが非常に大切です。なぜなら、菌は生きているので当然呼吸します。ですから空気が入る構造をした容器である必要があります。さらに籠の大きさより一回り小さな段ボールを、籠に収まるように入れました。

こうすることで、容器から菌床がこぼれることを防ぎます。

 

菌床には米ぬかともみ殻を使用しました。

基本的に米ぬか:もみ殻=1:1のようで、

私は米ぬかがあまり手に入らなかったので、1:2としました。

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続いては種菌の作成です。

菌床に培養液を入れ5日ほど発酵させれば完成します。

菌床と培養液を効率よく混合するために、これらを

すべて大きなごみ袋に入れて行うと上手くできます。

混合した後は容器に移します。

今回は2種類の培養液に加えてAとBをブレンドしたもの(C)を

作成しました。最終的に3つの種菌を作成したことになります。

種菌は布切れなどで覆います。

 

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そして、私は物置倉庫に5日間ほど寝かせました。以下のようにチャック式の

布団袋に入れることで虫の侵入を防ぐことができます。

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次回は種菌の状態とコンポストについて紹介します。

 

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